パナソニックの可変圧力IHジャー炊飯器『おどり炊き』のSR-N510DとSR-N310Dを比較してます。
どちらも同じ『おどり炊き』ですが、グレードが違います。
- ハイグレードモデル:SR-N510D
- ベーシックモデル:SR-N310D
SR-N510DとSR-N310Dは何が違って、どっちがオススメなのかまとめました。
実はかなり違いがある?

ハイグレードモデル
ベーシックモデル
目次
おどり炊きSR-N310DとSR-N510Dを比較
※性能を比べてみて優れている方を赤文字にしています。
ベーシック SR-N310D ![]() | ハイグレード SR-N510D ![]() | |
---|---|---|
炊飯容量 | 0.5~5.5合 | 0.5~5.5合 |
炊き方 | おどり炊き (急減圧バルブ) | おどり炊き (急減圧バルブ) |
加熱方式 | 大火力包み加熱(蓋・胴はヒーター) 加圧追い炊き ふた加熱板 | 大火力包み加熱(全面IH) 加圧追い炊き ふた加熱板 |
内釜 | 備長炭釜 備長炭ハードコート 約1.6mm | ダイヤモンド竃釜 遠赤ダイヤモンドハードコート 底面ディンプル:3列 釜厚:2.2mm |
内ぶた | ワンタッチふた加熱板 | ワンタッチふた加熱板 |
炊飯メニュー | 白米・無洗米 (エコ炊飯 ふつう かため やわらか もちもち 高速 少量 炊込み おかゆ) 雑穀米 玄米 | 白米・無洗米 (エコ炊飯 ふつう かため やわらか もちもち 高速 冷凍用 少量 炊込み すし・カレー おかゆ) 雑穀米 玄米 ロウカット玄米 麦ごはん |
美味しさ | 浸し米炊飯 旨み熟成浸水 | 浸し米炊飯 うまみ循環タンク 旨み熟成浸水 |
保温 | うるおい保温(24時間) 保温経過時間表示 あつあつ再加熱 | うるおい保温(24時間) 保温経過時間表示 あつあつ再加熱 |
便利機能 | りれき呼び出し機能 炊飯残時間表示 予約タイマー(2メモリ) 静音化設計 | りれき呼び出し機能 炊飯残時間表示 予約タイマー(2メモリ) 静音化設計 |
清掃 | 2点(内釜/ふた加熱板) ワンタッチふた加熱板(食洗機対応) ステンレスクリアフレーム 圧力お手入れ機能 | 3点(内釜/ふた加熱板/蒸気ふた) ワンタッチふた加熱板(食洗機対応) フラット天面パネル ステンレスクリアフレーム 圧力お手入れ機能(時短) |
操作 | グレー液晶 押しボタン | グレー大型液晶 押しボタン |
定格消費電力 | 1120W | 1200W |
1回消費電力量 | 158Wh※3 | 176Wh※3 |
年間消費電力量 | 86.0kWh | 83.4kWh |
保温消費電力量 | 18.6Wh | 13.4Wh |
サイズ | 幅24×奥37.7×高22.4cm 蓋開け高さ43.1cm | 幅24.7×奥33.3×高23.7cm 蓋開け高さ47cm |
重量 | 約5.4kg | 約6.3kg |
付属品 | 立つしゃもじ 計量カップ | 立つしゃもじ 計量カップ |
保証 | 本体1年 内釜コート3年 | 本体1年 内釜コート3年 |
カラー | -W:ホワイト -K:ブラック | -W:ホワイト -K:ブラック |
発売日 | 2025年6月1日 | 2025年6月1日 |
価格※4 | 34,000円 | 45,000円 |
※1:エコ炊飯のとき
※2:2025年4月18日時点
ベーシックモデルSR-N310DとハイグレードモデルSR-N510Dの主な違いは、『大火力包み加熱』の温め方と内釜です。
それ以外にもいくつか違いがありますよ。
- SR-N510Dの方が加熱方式がよい
- SR-N510Dの方が内釜がよい
- SR-N510Dの方は『うまみ循環タンク』あり
- SR-N510Dの方が炊飯メニューが多い
- SR-N510Dの方は『フラット天面パネル』
- SR-N510Dの方は『グレー大型液晶』
- SR-N510Dの方が消費電力量はわずかに少ない
- SR-N310Dの方は清掃パーツ数が少ない
- SR-N310Dの方が軽量
それでは気になった部分について詳しくみていきます。
炊飯性能にそんなに違わない?

SR-N510Dの加熱の方がよい

SR-N310D:大火力包み加熱(蓋・胴はヒーター)
SR-N510D:大火力包み加熱(全面IH)
2つのモデルはどちらも同じ『大火力包み加熱』なのですが、加熱の仕方がすこし違います。
ハイグレードモデルSR-N510Dは全面IH。
ところがベーシックモデルSR-N310Dでは底・底即面はIHなのですが、ふた・胴はヒーターになってます。

IHとヒーターによる加熱は、わりと違いがあるんですよ。
IH | ヒーター | |
---|---|---|
加熱方式 | 電磁誘導により内釜が加熱する | 電熱線(ニクロム線)が発熱する |
熱効率 | 非常に高い | 低い |
火力調節 | 細かく調節可能 | やや粗い |
要するにIHは内釜そのものが発熱しますが、ヒーターは電熱線などを通して内釜を熱します。
ですのでIHの方が熱効率も良いし、火力調整もしやすいわけです。
なんとなくですが全面IHの方が、美味しくご飯を炊けそうですよね。
SR-N510Dの方が内釜がよい

SR-N310D:備長炭釜、備長炭ハードコート、約1.6mm
SR-N510D:ダイヤモンド竃釜、遠赤ダイヤモンドハードコート、底面ディンプル:3列、釜厚:2.2mm
ハイグレードモデルSR-N510Dの内釜は、HIと相性のよいステンレス・熱伝導のよいアルミ・断熱性の中空セラミックスの多重構造になってます。
そして最も内側のコーティングには、遠赤効果のあるダイヤモンドフッ素。
このダイヤモンドコートから生まれる小さい泡と、鍋底に3列あるディンプル(くぼみ)によって生まれる大きな泡により熱の循環が促されます。

いっぽうでベーシックモデルSR-N310Dの内釜は備長炭入りのコーティングで、軽く丈夫で扱いやすいのが便利。
また備長炭による遠赤により、お米の芯まで熱がしっかり伝わります。
このようにハイグレードモデルもベーシックモデルも優れた特徴をもつ内釜ですが、もう1つ押さえておきたいのが釜の厚みによる違い。
内釜が厚いほど温度を高く維持でき、熱が均一に伝わります。これによりお米の甘みを引き出し、炊きムラが少なくふっくらとした炊き上がりになります。
この2つの内釜を比べてみると、やはりハイグレードモデルの『ダイヤモンド竃釜』の方が美味しく炊けそうですよね。
SR-N510Dの方は『うまみ循環タンク』あり

SR-N310D:-
SR-N510D:うまみ循環タンク
ハイグレードモデルSR-N510Dには『うまみ循環タンク(※)』が備え付けられてます。
※SR-N510Dの蒸気が噴き出る部分のパーツのことで、簡単に取り外せます。
この『うまみ循環タンク』は10年以上前から存在していて、ある意味で『おどり炊き』の特徴ともいえるもの。
そのわりにSR-N310Dには採用されてませんけどね。^^;
炊飯時にこのタンク(蒸気のでる部分)にお米の旨み成分であるおねばを溜め、蒸らすときにスチームで内釜に還元して旨みを増します。
『うまみ循環タンク』はお掃除の手間もありますが、美味しくするためなので仕方ありません。
SR-N510Dの方が炊飯メニューが多い

SR-N310D:白米・無洗米
SR-N510D:白米・無洗米(冷凍用、すし・カレー)、ロウカット玄米、麦ごはん
ハイグレードモデルSR-N510Dでは、炊飯メニューの種類がすこし多くなってます。
まず白米・無洗米を炊くときのメニューとして、『冷凍用』と『すし・カレー』が選べます。
ご飯をまとめ炊きして冷凍することが多いなら、『冷凍用』はぜひ活用したいところ。
再加熱したときに美味しく食べられるよう、調整されているそうですよ。
『すし・カレー』は無くても、かために炊けば良いのではという気もします。
またロウカット玄米や麦ごはんのメニューがあるのも嬉しいポイントですね。
SR-N510Dの方は『フラット天面パネル』

SR-N310D:-
SR-N510D:フラット天面パネル
ハイグレードモデルSR-N510Dは天面がフラットになってます。
一般的にフラットの方が拭き掃除しやすいと言われますが、人によるかなぁと思います。
SR-N510Dの方は『グレー大型液晶』

SR-N310D:グレー液晶
SR-N510D:グレー大型液晶
ハイグレードモデルSR-N510Dの方が、同じグレー液晶ですが大きめになってます。
もちろん液晶は大きい方が見やすいですよね。
SR-N510Dの方が消費電力量はわずかに少ない
SR-N310D:炊飯158Wh/回、保温18.6Wh、年間86.0kWh
SR-N510D:炊飯176Wh/回、保温13.4Wh、年間83.4kWh
ハイグレードモデルSR-N510Dの方が全体での消費電力量は少なくなってます。
といっても年間目安でも2.6kWhしか差がありません。
電気代単価31円/kWhで考えますと、これはわずか80.6円の違い。
消費電力の差については、気にしなくて良いと思います。
SR-N310Dの方は清掃パーツ数が少ない

SR-N310D:2点(内釜/ふた加熱板)
SR-N510D:3点(内釜/ふた加熱板/蒸気ふた)
エントリーモデルSR-N310Dの方が、清掃が必要なパーツが1点ほど少ないです。
毎回のお掃除を考えたら、洗いものは少ない方がもちろん良いですよね。
ただ『ふた加熱版』とか『蒸気ふた』って毎回洗わなくても・・・
ちなみにベーシックモデルSR-N510Dの『蒸気ふた』は、先ほど紹介した『うまみ循環タンク』のことです。
この『蒸気ふた』は簡単に2つに分解して洗えるので、そこまで手間ではありませんよ。
『ふた加熱版』はどちらも食洗機対応なのが嬉しいですね。
SR-N310Dの方が軽量

SR-N310D:幅24×奥37.7×高22.4cm(蓋開け43.1cm)、約5.4kg
SR-N510D:幅24.7×奥33.3×高23.7cm(蓋開け47cm)、約6.3kg
エントリーモデルSR-N310Dの方が1.1kgほど軽くなってます。
炊飯器をよく持ち運ぶなら軽い方が良いですよね。
サイズに関しては形状が違うのですが、ハイグレードモデルSR-N510Dの方がわずかにコンパクトかもしれません。
以上が違いとなります。

おどり炊きSR-N310DとSR-N510Dはどちらがオススメ?
パナソニックの『おどり炊き』SR-N310DとSR-N510Dは、どちらがオススメかまとめています。
ベーシックモデルSR-N310Dがオススメの人
- 価格重視
- 清掃パーツ数は少ないのが良い
- 軽い方が良い
まず価格面ではベーシックモデルSR-N310Dの方がずっと買いやすいです。
清掃が必要なパーツも2点だったり、1.1kgほど軽量なのもメリット。
ただ炊飯機能については全面IHでないこと、内釜の厚みが薄いこと、『うまみ循環タンク』が無いことなど気になる点もあります。
それでも最高級の『おどり炊き』シリーズですから十分美味しいはず。
お値段を重視してベーシックモデルSR-N310Dを選ぶのもありですね。
ベーシックモデル
ハイグレードモデルSR-N510Dがオススメの人
- 少しでも美味しく炊き上げたい
- 冷凍用、ロウカット玄米、麦ごはんコースを使う
- 大型液晶じゃないと見えにくい
ハイグレードモデルSR-N510Dの方がメリットが多いです。
全面IH、ダイヤモンド竃釜、『うまみ循環タンク』によって、ハイグレードモデルの方が美味しく炊けるのは間違いのないところ。
炊飯メニューもすこし多く、白米や無洗米で冷凍用やすし・カレーを炊く機会が多いならこちら。
ロウカット玄米、麦ごはんが好きな人にも魅力ですね。
あとは大型液晶の方が見やすいのは当然です。
お値段的にOKでしたら、ハイグレードモデルSR-N510Dの方が気になりますよね。
ハイグレードモデル
まとめ:SR-N310DとSR-N510Dはどっちが狙い目?
パナソニックの可変圧力IHジャー炊飯器のSR-N310DとSR-N510Dを比べました。
- ベーシックモデルSR-N310D
- ハイグレードモデルSR-N510D
価格を考えてベーシックモデルSR-N310Dを選ぶのも悪くありません。
ですが少しでも美味しくご飯を炊き上げたいなら、ハイグレードモデルSR-N510Dが美味しそう。
炊飯メニューが多かったり、大型液晶だったりと、他にも良いところがありますし。
ご飯好きとしては、ハイグレードモデルの方が気になってしまいます。
甘みや旨みが強いと評判の『おどり炊き』は、一度試してみたいですよね。

炊きたてご飯の甘みってヤバイ♪
ハイグレードモデル
ベーシックモデル
また発売が1年前のエントリーモデルSR-M10Bとも比較してます。
比べてみると、意外なほどエントリーモデルも良かったりしますよ。